おかやま産学官ネット

参加研究者

岡山大学
・産官学融合センター長（精密機械加工（研削加工）、MOT（知的財産））
岡山県立大学
・助教（プロダクトデザイン、家具デザイン）
・産学官連携コーディネータ（食品関連技術）
・産学官連携コーディネータ（プロダクトデザイン、商品開発、Webデザイン）
・産学官連携コーディネータ（プロダクトデザイン、産学官連携担当）

参加者の声

・木工業界でも異彩を放つ、非常に合理化された興味深い工場であった。それは自社の立場とユーザーベネフィットを真摯に見比べ、資材調達、設計、加工、製造、流通、販売を一気通貫させ、同時にどの範囲で留めるかという見切りのよさが強さにつながっており、感銘を覚えた。やはり誰にでもできそうなことを着実に積み上げ、ぶれずにそれをやり切ることが最も難しく、同時に最大の差別化になることを実感した。

・ウォールナットという樹種にこだわり、特性を生かした「シンプルモダン」な家具製作への意気込みと、熟練工さんの目利きや技術に感心した。受注日による順次製造の為、納期短縮への負担軽減化を図り、受注店舗である程度の製作図面が出来上がる仕組みになっている。現在は受注増で３ヶ月納期との事。また、使えない部分の木端材がかなりの量で廃材として出る事に驚いた。リユース・リサイクルに苦労されている様子で、産学官連携での情報交換で有効活用が見つかれば良いと思う。広々とした２階のショールームでは高級感漂う雰囲気のモダン家具を数多く拝見できた。

・婚礼家具から脚物家具へ転換し、非常に苦労された時期もあったと思うが、現在ではウォールナット家具の第一人者として、魅力ある製品を次々と打ち出している同社における今後の事業展開に非常に興味を覚えた。同社２階のショールームの豪華さには驚くばかりで、工場見学においては熟練技能者による手間の掛かる作業工程に“ものづくり”の原点を感じた。

・今回の訪問で、岡山にこんな素晴らしい家具メーカーがあることをはじめて知った。経営理念、事業方針が明確化され、従業員全員が一丸となって改善や改革に取り組んでいる姿が工場から伺える。ライフスタイルの変化とともに、事業革新を進めた結果、ウォールナットと言えばアカセ木工といわれるほど、本物感をもったハイセンスな高級家具として高く評価されるようになった。今後、更に岡山発のブランドが全国に浸透していくことを期待したい。